non-biri56のブログ

子育て修了。夫とは平和的別居中。人生後半突入。思い出記録。

お兄ちゃん呼びはしないぞ!

4才上のしんちゃんは、ひまちゃんが生まれた時から、抱っこしたり、本を読んであげたり、お兄ちゃんをしてました。

でも…

しんちゃん我慢しているかも。

もう少し、年が近かったら、わがまま言って甘えられるのに…言いません。

 

ひまちゃんが生まれて2ヶ月くらい経ったころ、しんちゃんが目をパチパチ パチパチ。

本を読んでる時、テレビ見ている時、お話する時、しょっちゅう お目目パチパチ。

 

眼科へ。 全く異常無し。

 

ストレスからかも…と不安だったお目目パチパチ…たぶん的中…

 

焦っても仕方ないけど、何かしたい。

 

おばあちゃんにひまちゃんを1時間だけお願いして、ふたりでお散歩。

 

ふたりだけで手を繋いで歩く。久しぶりだ。

すごく嬉しそうなしんちゃん。

それでも、「ひまは?大丈夫?」と気にする。

 

幼稚園にも慣れ、すっかりお兄さん扱いしていたけど…まだまだとっても小さい。

そんな彼の生活は2ヶ月前から激変していたのだ。

すごくよく喋る。歌う。

 

木枯らし吹く黄昏時のあのブランコ。

帰りたくないと言うしんちゃん。

私もなんだか帰りたくない。

 

あの光景、あの気持ち忘れられません。

 

とうに約束の1時間は過ぎていた。

カチカチに張ったおっぱいがとても痛い。

ひまちゃんは哺乳瓶が使えない。今頃、泣いて大変だろうと思うとおっぱいが吹き出す。

 

とっても切ないあの気持ち。

これ書いてて、今でも涙出そうになる…

なんでだろ…あの時がまだすぐそこにある…

 

ナハ〜笑っちゃうわ!!

もう息子は立派なアラサーです(´ ▽ ` )〉

 

お兄ちゃん呼びはしないぞ!

名前呼びの兄妹にしよう!

と私は決めた。

優しいお兄ちゃんしてるしんちゃんに そんな役職、役割みたいな呼び方はしたくない。

しんちゃんはしんちゃんだもん。

 

それからしばらく、お目目パチパチは続きましたが、ひまちゃんが歩き出した頃にはパチパチしなくなっていました。

 

しんちゃんはとにかく他人が苦手な子でした。

 

車購入にあたり、ペーパードライバー教習に。

託児所付き教習所だったので、2歳のしんちゃんを預けて…

 

託児所に入った瞬間、しんちゃんの繋いだ手に力が入った。

離さない。そして、大泣き。

保育士さんが、ちからづくで抱っこ。

「すぐ泣き止みますから、お母さん行っちゃって下さい!」

 

教習が終わって、遊んでるかな〜?

託児所を覗くと

しんちゃんは窓のところに頭をこすりつけて、ガサガサ声で泣いていた。

ドアを開けるとヨタヨタと ほっとしたように抱きついてきた。

「すみません。こんなに根性のある子は初めてです。何をしてもダメでした…」

保育士さんも困り果てた様子。

褒め言葉が見つからないのだろう。泣くのも根性か…

 

当然ながら、しんちゃんの幼稚園入園は大変。

毎朝恒例の大泣き。

お迎えの幼稚園バスに乗りたくないと、ガードレールに手と足を絡める。先生はしんちゃんの指を1本1本、ガードレールから剥がす…ガードレールから体を引き剥がせたら、無理矢理抱っこでバスに連れ込む…大騒ぎだ。

 

辛い別れ。心が痛い。

帰りのバスが待ち遠しい。

 

泣き腫らし、タオルを握り締めたしんちゃんが降りてくる。

大好きなウルトラマンのタオル

「このタオルだけがぼくのともだちなんだ」

しんちゃんが言う。詩人か!!悲しすぎるよ…

 

もうやめようか?幼稚園 と言いそうになるのをグッと抑える毎日。

 

悲しい日々はどれくらいの期間だったのか?

いつから楽しそうにバスに乗り込めるようになったのか?すっかり忘れてしまっている。

覚えているのは 幼稚園からもらって来た初めての写真。

しんちゃん、真ん中でカッコよくポーズ!

「〇〇レンジャーのレッドだよ!」と。

ものすごくほっとしたのを覚えている。

 

しんちゃんの世界はここからどんどん広がっていく。

 

小学1年生になって少しすると、私と手を繋いで歩くことが無くっなった。

私が母と手を繋ぎたがらない子だったらしく、「1年生なのにしんちゃんはまだ手をつなぐんだね。」と言われたのを覚えている。

この時の私はその言葉にカチンときた!

しんちゃんが放すまで、つなぎ続けるぞ!!と思ったのだった。

しかし、間も無く、しんちゃんの手は離れて行ってしまったのだ…(^_^;)

 

小学生になると「〇〇くんと遊んでくる!」との報告を受けても、どこの子だかわからない。

わかるのは待ち合わせ場所だけ。

 

帰りの時間が予測できないほどの遠くへ遊びに行ってしまうのだろう、結果、帰り時間が遅れる。

お母さんはすごく心配しちゃうんだよ。って事だけしんちゃんに伝える。

 

私は帰りがちょっと遅くなるとすごく叱られる子だった。とても嫌だった。 

親になってその気持ちはわかるが、叱るのは違うと思う。

 

自転車に乗り始めると どこまで行っているのか…男の子達の冒険は驚くことばかりだった。

 

車で出かけた時に、あっここに来たことある!

とたまにしんちゃんが言う…

こんなところまで!? ビックリ!!

心配でも、しんちゃんの今の活動に線は引きたく無い…

 

ウルトラマンのタオル"だけが友達だったしんちゃん。

彼の世界は広がり続ける一方だろう。

 

予測通り、彼の生活は、広がり続けた。

 

 

ひまちゃんの幼稚園入園は苦労無しだった。

お隣の仲良しキラちゃんと一緒に、恒例のご挨拶も上手。「先生おはようございます!」

バスに乗り込み、ニコニコ手を振り、行って来まーす! 

 

キラちゃんのお兄ちゃんはしんちゃんの1歳下。

いつもふたりはお兄ちゃん達の幼稚園バスを見送り、そのあと朝の散歩をする。それが日課

幼稚園は憧れそのもの。

 

散歩からうちに帰る。

朝、出かけたままの状態。

片付ける間も無く公園へ。

 

ひまちゃんはたくさんのお砂場セットを持って行きたがる…しんちゃんとは正反対。

長靴を履きたがる…それも左右反対に。

公園で遊ぶと帰るのを嫌がる。

 

ご機嫌の悪い日は帰りたくなかったと泣きわめく。

長靴も脱がない。脱がせてくれない。

お砂場着も脱がない。どうにもならない。

 

玄関に放っておいて、私はお家の片付け…

 

ひまちゃん怒り疲れて玄関で寝る💤 

そーっと脱がせて脱がせて、拭いて拭いて、お布団へ。

ふたり目って、育て方 雑だね…ごめんね。

 

生まれた時から、いつもそばにしんちゃんがいるひま。

うちに帰って、私とふたりだけが嫌なの?

 

お兄ちゃんと一緒、お友達と一緒が大好き。

 

そんな彼女は大人になった今も

人が好き、人を大切に思う、人に寄り添う。 

そんな子だ。