息子が帰ってきた!
28歳息子。大学2年生から一人暮らしをしていた。その長男が、なんとうちに帰ってくる!引っ越してくるのだ!
なんだか嬉しい。
同じ都内に住んでいながら、お正月と選挙の時くらいしか帰ってこなかった彼が帰って来ると言うのだ。
スタートアップの会社でエンジニアをしている彼は、どこでも仕事が出来るらしい。サブスクで全国使える家を借りたとのこと。実家を荷物置き場にし、月の半分は美味しいものを求めて、地方暮らし。今の時代の働き方、羨ましい限り。独身の今しかできない事だと息子は言うが…彼女さんどうした??と母としては少し不安。
夫は博多。社会人となった娘との呑気なふたり暮らしにひとり追加、3人暮らしのスタートだ。
暮らし始めてみて、彼はマイペースの天才だった事を思い出した。たまに帰ってきた時は、気を遣っていた事に気づいた。
月の半分はこのうちで仕事をする。コアタイムは無いようで、朝から晩まで仕事していたり、お昼ごろからしていたり…不思議な感じ。ほぼ週4〜5日は夜出かけて行く…飲むのと食べるのが大好きな息子の生活ってこんな感じなんだ〜と驚くことばかり。
帰ってくるのは朝だったり、3時ごろだったり、タクシー利用はしょっちゅうか??突然飲み相手が決まり、出て行く日もあり、晩御飯いるのか?いらないのか?そもそも作って貰おうとは思っていないような…
娘は地方出張が多く、居ないことが多い。お友達や彼氏との食事予定は突然ではなく、朝から決まっている。ちゃんと晩御飯を作る日、ひとりで納豆、漬物、残りものの日、そんな毎日だった。
しかし、久々のマイペース息子の登場。どうすれば快適に暮らせるか?思案のしどころだ。
結局、たどり着いたのは、いつでも何か作れるように冷蔵庫には肉、魚、野菜を準備。
晩御飯欲しそうだったら、何かパッパと作る。
スーパー家政婦!!いやこれは、息子相手だから、出来る事だろう。 “愛” ってヤツだ。
息子はくるみを溜め込むリスのように
空きペットボトルを机、ベット脇、枕元etc.に溜め込む。そう、これは今始まった事では無い。高校生の頃から変わってないのだ。寛大な私でもあの頃のようにイライラした。
考えた。
あの頃は、そんなゴミも捨てられないだらしない態度を直したい!と思っていた。しかし、もう私の子育て期間はとっくに終わっているはずなのだ!
考え方を変えよう!
そう私は家政婦。リスさんが溜め込む前にどんどん片付けよう!
そして毎月貰うお金に加えて、ペットボトル処理料を5000円加算しちゃおう。とても高い気がするが…嫌なら自分で片付ければ良いのだから…
息子に「ペットボトル片付けてあげたよ。処理料5000円もらう事にしたよ」と言ったら、あっさり「ありがとう!了解」とのことだった。
そんな事を色々工夫しながらの3人生活。
たまに夜中、お酒の入った3人が顔を合わせ、盛り上がることもある。偶然、予定合い3人で外食したり、ワールドカップに熱くなったり…
大人になった彼らから、刺激を貰い、とても楽しい。
きっとこの時間は神様がくれた贈り物だと思う。
そんなに長く続くことは無い。
そんな同居生活を母は幸せに思うのです。