娘が産婦人科へ
博多から帰り、久しぶりに娘と会った。
この10日間の稀な経験を娘が話し出した。
「私、妊娠したかと思って、産婦人科へ行ってきたんだよ。」
もう社会人の娘、大学は少林寺拳法部。まさかの体育会。あざだらけで頑張っていた。そこで出会った彼と5年以上になる。結婚するだろうと思っている。
「結果、妊娠してなかったけどね。」
検査薬とかあるのに…病院行ったの??と私が聞くと、
検査薬で陰性でも信じられない。不安で病院行く。だから手っ取り早く病院へ行ったとのこと。
確かに…そうかも。
生理が1週間遅れて、行ってきたと言う。遅れることなく生理の来る彼女は、妊娠したと完全に思い込んだ訳である。
娘の行動が興味深い。
会社では、子供欲しいなぁ。子供いたら面白そうだなぁ。あちこちで言って回ったらしい。
私は失敗したのでは無く、子供欲しかったのです!の伏線を張りまくったのだ。
彼女は、度胸があり、追い詰められた時に発揮するパワーはものすごい!と私は評価している。入社2年目、ベンチャー企業のコンサル。仕事は順調のよう。お給料も大企業と違い、年に何回か上がって、だいぶ稼いでいる。当分は仕事優先!キャリアを!!なんて言っていた彼女にとっては青天の霹靂だ。
病院へ行って、安堵した娘は、彼氏に結果を連絡するのを忘れてしまったとのこと。病院行くって聞いていた彼は、仕事中に電話をしてきたらしい。
結果を聞いた彼は何と言った?と娘に聞くと、
「良かったって言うのは違うな…今日は仕事が手につかなかった…」
と言ったらしい。同じく入社2年目の彼、安堵した事だろう。
イイヤツだ!と私は心の中で彼を評価した。
妊娠したかも事件 以降の娘が面白い。
自分の気持ちを整理し、産むんだ!結婚、産休へ!と、仕事、キャリアに向いていた針を 無理矢理反対方向へ、振り切ってしまった事で、なかなか、もとの仕事モードへ戻れなくなっていた。
仕事のヤル気が出ない…と呟く日々。
針は少しずつ、真ん中くらいに戻って行く。
そして娘の気持ちは
同棲したいな
から
結婚しようかな に変化したようだ。