超久々、親友に会いに行ってきた!
中学からの親友が淡路島に住んでいる。
毎月のように行く博多。帰りの飛行機から、いつも淡路島を空から眺めていた。
連絡してみたら、簡単に会えた!
お互い、子育ても終わり、スケジュール調整はさほど難しくてなかった。
帰りは飛行機から新幹線へ変更。
今は新神戸からあっという間に淡路島に行けた。
高校の帰り道、毎日毎日、どのタイミングでバイバイしたら良いのか…わからないほど、おしゃべりが止まらなかった私達。
中学まで優等生だった彼女は、ゆるーい高校生活を私と共に送り、なぜか勉強をサボった。なんであんなに勉強しなかった?あの大切な時間を後悔しつつ、思い出話はあちこちに飛び。笑い飛ばした。
後悔しているけど、もしも、良い大学に合格し、違う道を選んでいたら、今の家族には出会えていない…まぁいっか サボり癖の高校生の私!と心の中で完結する。
大きな家に泊めてもらい、淡路島観光。
おのころおのころ…海をかき混ぜて神が作った島。さすが!美しい!美味しい!
とても良い旅をありがとう!
一難去って また一難
手術は、やはり中止となった。
赤いデキモノはその噴火口のような穴から絡まった糸を吐き出したら、あっという間に治ってしまった。
担当医師に出てきた糸を持っていって見せたが、特に大きな反応もなく、治りましたね。とのこと。
そして、驚いたのは
今度は真性包茎の手術を勧めてきたのだ。
一難去ってまた一難…
小学生になったらいじめられるから、
その前に手術した方が良いと言うのだ。
チンチンの絵を描いて、とにかく先っぽの閉じてる部分を切りましょう。と手術の説明。
この日は私としんちゃんだけで病院へ行ったので、
医者の話を聞くだけ聞いて…
そのまま図書館へ直行した。あの頃は、わからないことは本で調べるしかなかった。
全くわからないチンチンの話、結局、図書館の本では収穫無し。何を読んでもそんな赤ちゃんの例が無い…
まだまだ成長するのに…手術だと??
変過ぎる!絶対やるもんか‼︎
夫もこの件には同意した。大学病院で、あの私の嫌いな担当医が居ない日を狙い、他の先生に診てもらうことにした。
コレは手術ですね〜 と言われたら、違う病院に行こう!そう決めていた。
拍子抜けした…
その先生は笑い飛ばしたのだ。
これから成長するチンチンの先っぽ切ったら、短くかくなるし、大人になった時、使いモノにならなくなるよワッハッハ
もし思春期に本人が気にしているようだったら、病院行くように勧めてね。
医者によって色んな考え方があるからね〜私は必要の無い手術だと思うよ。
と同僚のフォローもして、診察終了。
なんなんよ!〇〇大学附属病院💢
まあ、それで一件落着。嫌いな医者に振り回されただけって感じだ。
しかしその件は、心配事項のひとつとして、私の心に留まることになる。
その後、成長して、しんちゃんと一緒にお風呂に入らなくなってからも、旅先では夫にしんちゃんのチンチン観察を頼んでいた(^_^;) 目の悪い夫は、毎回、
「よくわからないけど、たぶん平気だよ!」と…
その心配が解消されたのは
息子が一人暮らしを始め、コップにブルーとピンクの歯ブラシを見つけた時である。
たぶん平気だ…^_^
術後のお腹に異変が‼︎
小さなしんちゃんは強い。
何事もなかったかのように泣き、食べ、うんちする!
退院後のしんちゃんを見て、私の母は言った。
「ウジムシってすごく強いんだよ。踏んづけても全然死なないんだよ。ハエはハエ叩きでポンとやれば死んじゃうのにね」
えー?ほんとなのー? 昔の思い出らしい…しかし…例えがウジムシとは…(^_^;)
赤ん坊は弱そうだけどすごく強いぞ‼︎
母のこの言葉は 私の子育て中の精神安定剤となった。
しんちゃんが、高熱でうなされてる時、何度も何度も吐いた時、ひまちゃんが生後すぐに肺炎で入院した時、あれやこれやの不安な時に、
踏んづけても死なないほど強いんだ!と信じていた。
しんちゃんはこのまま快復すると思っていた…
が手術跡に異変発見!
ブツッと赤いもの、大きな腫れ物ができた。痛々しい。すぐに大学病院へ。
手術した担当医は
「どうしたんでしょうね〜?お腹開けてみないとわからないので、ちょっと開けてみましょう」と
かる〜く言った。やはり、好きになれないこの先生…
また麻酔(T . T) 手術の日を決めて帰宅。
すごく落ち込む私。
でもしんちゃんはよく泣き、よく飲み、元気だ。
腫れ物の赤が日に日に濃くなっていく。毎日何度も確認する。良くなっていないか?
期待してオムツを開ける…良くなっていない…
とある時、赤い腫れ物のてっぺんに白い小さなものが見えた。大きなニキビのようなその腫れもののてっぺんを虫眼鏡で観察。明らかに何かがある。その白は硬そうに見えた。
帰ってきた夫に腫れものを見せた。
「お腹の中から、何かが出てこようとしてるんだけど…なんだと思う?」
夫は膿かな?と。いや、絶対、膿ではない!と私。
手術はもう3日後に迫っていた。
私はピンセットを待ち、その先をキッチンのコンロで焼いた。消毒完了。
夫が「何する気?」とものすごく驚いた顔。
「これでつまんで出してみる!」と私が言うと、
とても怯えた顔で「ウソでしょ??」
しんちゃんはスヤスヤ良く眠っている。
夫は「やめてくれーー」と。
私はもう止まらない。
見ていられなくて夫は部屋から逃げ出して行った。
その1ミリ四方の小さな物体をピンセットでつまんだ。つまめるものだった。やはり膿じゃない!硬い!ピンセットの先から、その感覚が伝わってきた。
引っ張ってみる。
すると
ズルズルと
出できたのだ!
絡んで輪っか状になった硬い糸だった。円の直径は5ミリくらい。ゴロっとダンゴ状に絡まっている所から3ミリくらいの糸が2本。間違えて絡まり、結び目ができてしまったことは一目瞭然。
「縫った糸は綺麗に溶けますから、抜糸は不要です」と医者は言っていた。
絡まった糸は溶けることができなかったのだ。そもそもこんな風に絡まるとは…
怒!!
となるところだが…
喜びの方が勝った。
これで手術は回避できた…きっとこのまま治る!
何より嬉しい。
異物を噴き出した穴を消毒してもしんちゃんはスヤスヤ寝息をたてていた。
ウジムシは強いんだよ!
あの言葉が頭をよぎる。ほんとだ!
この変な異物…身体の奥の方から、押し出されて来たのだ。意志を持って必死に出て来たように見える。よくぞ出てきてくれました!
私は身体のメカニズムにすごく感動した。
その糸はラップに包み、今でも母子手帳に挟んである。
夫はなんでそんなことがわかったのか?なんでそんな恐ろしい事ができたのか?と驚き、ホントにこれで手術回避したのか??半信半疑のようだった。
私は、自信満々、とても晴れやかな気持ちになっていた。
簡単な手術と言われても…
小さな注射をしてぼんやりしたところで、手術室に向かう。看護師さんに抱っこされて、今にも眠りそう、ぽゃーとしてるしんちゃん。良かった。これで泣かない。
全身麻酔は吸引タイプ、咳や鼻づまりがあってもダメなのだ。前回手術延期になっている。
手術室に入って行くしんちゃんを私は遠くで隠れて見送った。その時、看護師さんが「ほら、あそこ」と隠れている私たちを見つけて指差したのが見えた。
マズイ!と思ったが、もう遅い。しんちゃんに見えたとは思えないが、目が覚めたんだろう…大泣きだ。ものすごく大きな泣き声が聞こえる。
これから麻酔薬を吸引するのに…あんなふうに泣いちゃダメだから、注射したのに…
あーーーーーーー
なんで?なんで?なんなの?あの看護師!
と不安と心配の八つ当たり!若い看護師さんにもちろん悪気はない。
あんなに泣いて…せっかくぼんやりしてたのに…なんてことするの💢
イライラオロオロ平常心ではいられない私。
妊娠中、仕事とつわりでイライラしたり、落ち込んだり、平常心からはかけ離れた状態の時、平常心の夫が私を鎮めようとアレコレ言ったものだった。そのアレコレにも苛立っていた。何も言わなくていい。解決策は求めていないんだ!ぐちぐち言いたいだけなんだ!
大泣きのしんちゃんが手術室に入り、夫は…
私同様、いやそれ以上に怒っていた!
なんだあれ!なんなんだ!あの看護師‼︎ 💢💢
これまた、平常心とは程遠い状態だ。
平常心喪失状態の人を鎮めるのは、良くも悪くも同レベルで共感してくれる人の存在だと思った。
お陰で、私の看護師さんへの怒りは少しだけ落ち着いた。
生まれてからたった3ヶ月の この世で一番大切な息子の手術、私も夫も初めての経験。
朝も食べてないけど…お昼も胃が働きそうにない。
「大丈夫だよ。簡単な手術なんだから!」と医者からの言葉を呪文のようにブツブツ言いあい、ふたりでどうにか時間を過ごした。
手術は無事に終わった。
そして、予定通り退院できるとのこと。
看護師さんが部屋に来ては、良かったね〜しんちゃん!とナデナデしてくれる。
この部屋で、長いこと寝起きしている母達の気持ちを想像すると、とても苦しくなる。
ここまで、どんな思いを重ねてきたんだろう。
良かったわね。おうちに帰れるね!と明るく声をかけてくれる母もいる…
とてもツラい気持ちに襲われる。ごめんなさいに似た感情。変な感情だ…
みんなも早く退院できますように!心の中で祈ることしかできない…
育てなきゃならぬ!
産んだその時から、育てなきゃならぬ!
ここからの話も
第一子長男と第二子長女の話がごちゃまぜになるだろう。思いつくままの昔話だから。恥ずかしい話も書いちゃうと思う…
長男しんのすけ 長女ひまわりという名前にします。
6kgで生まれる予定だったしんちゃんは、3kg弱でとっても小さい。赤ちゃんと触れ合うのは初めてのことで何事もうまく進まない…病院であれやこれや習ったがとても不安。座禅を組んでいたからか足の薬指がずいぶん曲がっている。おっぱいはとてもよく飲むが、足りないらしい。怒ってるみたいに泣く。粉ミルクもあげないきゃ!病院から、もらつていた粉ミルクの缶を開け、準備した哺乳瓶へ。飲みやすいらしく、哺乳瓶はすぐ空っぽになる。
帝王切開の厄介なところは、長引く痛みと慣れない赤ちゃんのお世話の同時進行。
そんなこんなの慣れない子育ての日々、埃じゃ人は死なないと雑に考えることにする!
とにかく、おっぱい飲んでくれて…うんち出してくれて…お風呂に入れられたら…もうそれでいい。それだけでいい。
1ヶ月検診がやってくる。しんちゃんは大きくなり過ぎたよう、粉ミルクはあげないで!と言われた。
でもおっぱい足りないって怒ってる気がする…
私はその日からうすーいミルクを作った。
この検診でもうひとつ私を悩ませたのは母子手帳に書かれた
“脱腸の疑い”
先生から説明されたが、よくわからない。
帰ってから、本を開く…ネットで検索なんてことはまだできない時代だ。
腸が足の付け根あたりから、飛び出してしまうらしい…男の子はタマタマの中に入り込むらしい…
全然わからない…どういうこと??
これがわかる日が来た。泣いたしんちゃんのおむつ替えをした時にびっくり、片方のタマタマが大きくなって、中に…これが脱腸か!
近くの個人病院へ急ぐ。
でもそこの先生は何もできなかった。本には腸を元の位置に戻せるって書いてあったのに…
ちょっと遠い小児科へ。焦るが、ベビーカーだ。まだ首もすわってないから、乱暴に走るわけには行かない。
さすが小児科の先生、技アリ!腸がすぐに戻っていった。大学病院の小児外科への紹介状をもらい帰宅。すごく気持ちが落ち込んだ…手術しないといけないらしい…
数日後、夫とタクシーで30分、大学病院へ。
診察中は親は部屋から出なければならないらしく…
ツラい。診察室から泣きじゃくるしんちゃんの声。キツイ。夫もキツそう。子供に関して同じ思いを共有できるようになってきた。
手術は3ヶ月になったら。
お腹切るには小さすぎるよ。心配してあれこれ聞く私に医者はこれはめちゃくちゃ簡単な手術だと言う。内臓を切るわけじゃない、袋を縫うだけだと。でも全身麻酔だ。怖い。こんな小さな赤ちゃんに…(T . T)
それも悲しいことに、穴は左右2箇所ある可能性大。もう1回手術することになるだろうと言われた。
何度か大学病院へ通い、その日が近づく。
近所の小児科にも通った。腸を戻してもらうために。通ううちに、私も腸をタマタマから戻す技を習得。先生の技を見て学んだ!職人のように!
入院。小児病棟の明るい病室。6つのベッド。
もちろん私も一緒に入院。2泊くらいしたのか…?
忘れてしまった。
先生が脱腸の手術を簡単と言い放った事に納得した。
ベッド周りを見ればもうそこに何ヶ月も…何年も?入院している事がわかる。
軽口を叩いてはいけない場所だ。私なんぞが大変ですね…なんて口が裂けても言えない。6人部屋の一番端っこでとにかく静かに過ごした。入院したあの何日間は 私のその後の子育てに影響したことは間違いない。
生まれた!
台風がどんどん近づいているらしい。看護師さんが言うように分娩室ではふたりの妊婦さんが頑張ってる…
台風ありがとう!たまに痛みが遠のき、その時は自然のパワーに感謝する余裕ができる。
台風の日に産んだヒトー??
と調査してみたい。新月の日のヒトー?満月?
午後になり、昨日話した看護師さんが顔を見に来てくれた。
「良かったね。でも、ごはん抜きはキツイでしょ。買ってきてもらえるといいんだけど。ここからが大変だから…」
「??朝ごはん全部食べました」
ラッキーなことに何かの間違えで食事が出ていたのだ…手術の日は禁食のはずが…
色んなラッキーが重なって生まれて来てくれる赤ちゃんに感謝だ。全ての奇跡に感謝感謝。
うーーだめだー痛ーい!
どうしよう。ベッドが空いてないかも。
看護師さんたちも妊婦さん同様にハーハー忙しそう。
さあ立って歩いて! 分娩室へ Let's go!
私の番が来たー!痛みが遠のいたタイミングで、歩く。看護師さんが支えてくれる。でもすぐそこなのに…遠い。なかなか分娩台に辿り着かない。
さあ本番❗️
息みが美味いと褒められた。マタニティスイミングで練習した甲斐があった。
「先生はー??先生呼んできてーー!」
看護師さんの声が聞こえる。
さっきふたりの赤ちゃんを取り上げて、ちょっと休憩だろう…
ヒ ヒ フー
たまに冷静になっては、先生不在が不安になる。
夫が来た。私としてはもうどうでもよいタイミングでの、夫の到着。
ニンニク臭かった。
後から聞いた話。ラーメンと餃子を食べてきたらしい。
先生登場。ハサミ持ってる。これで会陰切開か…意外と病室がよく見える。
ヒ ヒ フー、ここここに力入れて!看護師さんが上手に誘導してくれる。混乱してわからなくなり、
どこー?おしえてー!と叫んだのを覚えている。
ここ、ここ!力入れてー!
ご主人ほら赤ちゃんの頭が見えるわよ。
と看護師さんが足元へ夫を呼んだ。
「だめっー」大きな声で叫んだ。
珍しいものを見物するようなことはやめて欲しい。あくまでも私のフォローをお願い。
と約束してあったのだ!
逆子が治った喜びが共感できない生き物だ。そんな景色をみたって、テレビで見た馬の出産シーンを思い出すか…目の前の血だらけの景色に気を失うか…だろうと私は勝手に思っていた。もちろんこんな事は夫には言っていない。
妊娠をして、私は冷静に性別による違いを考えるようになっていた。とにかくお互い理解しようと努力する。頭では理解できる。でも妊娠に関して、心から共感は無理なこと。そもそも違うのだ。
だから、私も目にできないシーン。赤ちゃんがこの世に出てくるそのシーンを夫が見ることに意味を見出せないのだ。それならば、それは避けた方が賢明だと私は思っていた。
夫は勢いよく立ち上がっていたが、座った。
そして誕生❗️
スカーンと出てきた。同時に「ギャー」大きな声。
元気な女の子!
その後の処置がすごいお腹を押して、押して、中のものを全部出す。原始的なやり方。そして縫って、そして何してもらったのか、もう覚えていない。
お風呂に入って綺麗になった娘が来た。
頭がしずくのような形をしてる。とんがってるのだ!顔も赤白マダラ。眉毛はない。目は閉じている。ぷあーとあくびした。
頭の骨まで、ずらしてとんがらせて、細い産道通ってきたんだ。苦しかっただろう。疲れたろう。
この子は私のためにわざわざキツイ道通って…出てきてくれたんだと、その時、わかった。
ありがとうね。苦労させたね
帝王切開で生まれた息子は何の苦労もなかったのか?そうでもない。お腹の中で座禅組んでたら、突然外に出され、泣くこともできないほどびっくりしていたのだろう。母から、外の世界へおいで…と連絡も無いまま、突然出されてしまった…という感じか!
頭まんまる、目をぱっちり開けて、声も上げず…
私は目の前にいる娘とは全く違った息子の様子を思い出していた。
娘は相当疲れていた、胎盤がボロボロは本当だったと思った。眠ってばかりで目を開けないのだ。
おっぱい飲む時も目を開けない…不思議
看護師さんにこの子、目はありますか?と聞いたくらいだ。
生まれて3日目、看護師さんが部屋に飛び込んできた。
「今 目を開いてるわよ! 早く見にきて!」
ベットでウトウトしていた私は飛び起きた!
やっと会ってもらえる!!!
希望通り!分娩台へ
これは「おだまり‼︎」というフレーズが美川憲一のウリだった頃の思い出。
帝王切開が迫る…私は寝てなんていられない。歩くしかない。部屋を出て病院の静かな階段へ
赤ちゃん頑張れ!お母さんも頑張る!
外の世界は良いもんだよ!出ておいで〜と言い聞かせて歩いた。大きなお腹で足もとが見えないから、慎重に。慎重に。神様お願い‼︎
そんな私の行動を見て、察してくれた人がいた。
おだまり子さんだ。
「なんか、最近この名前ウケるの」彼女は言った。
ウケた笑笑
小田まりこさんは子宮の病気の手術で、同室に、入院していた。
「私も動いた方がいいのよ」
階段の上り下りを一緒にしてくれた。いろんな話をしながら…とても優しいひと。すごく嬉しかった。
夜中まで頑張ったが、甲斐なく、静かに朝はやってきた。
赤ちゃんの心音の検査を何度もした。そんなに心配されているんだ。大切なのはこの子の命だ。
翌日午後に手術が決まった。
その夜も階段の上り下り。小田まりこさんと一緒に。心強い。とてもとても感謝です。
手術の朝がきた。朝食を食べ終わったら、なんか痛い。内臓は連動しているのかー!来たー! 痛い!
手術前の検査に行かなければいけない。看護師さんが迎えにきた。もう痛くて歩けない。車椅子に乗せられた…痛い痛い。遠のく痛み。お願いまた来て。
ちゃんと痛みが来てくれる。神様感謝。
検査中も痛み…心電図は無理そう。全く検査が進まない…
「これ陣痛でしょ。手術するの?これは手術じゃないでしょ…」検査技師さんが呟いてた。
どこでどうなったのか?忘れたが手術は回避した。小さな部屋に寝転んだ。痛い痛いと大声を出していた。私はこういう時、こんなに声出すんだな〜と思った。静かに耐えられないタイプらしい。
「台風が来るから、分娩台が大混雑でギリギリまで分娩台には乗れないからね!」とのこと。台風が来ると陣痛が来る???看護師さんは当たり前のように私に告げて去っていった。
声の出しすぎで、喉カラカラ、水が欲しい…看護師さんは大忙しでかまってくれない…来るはずの夫も来ない…
そう立ち会い出産のはずなのに。
これまたママ友情報で
陣痛の時、とにかく腰をさすって貰ったり、お世話して貰うと良いから、立ち会いにしておくべき!と。分娩台の上まで行ったら必要無いけど、その前に必要とのことだった…それは…今でしょ!!
看護師さんがきてくれた
「ご主人立ち会いよね?電話しても出ないのよ…」
「水ください」が言えた。もうそれだけでいい。
「頑張れ〜」たまに看護師さんが見に来てちょこっと腰をさすってくれる。手当てとはよく言ったもので、楽になる気がする。
夫は何で来ないんだろう…こんなに役に立ちそうな日に…