non-biri56のブログ

子育て修了。夫とは平和的別居中。人生後半突入。思い出記録。

希望通り!分娩台へ

これは「おだまり‼︎」というフレーズが美川憲一のウリだった頃の思い出。

 

帝王切開が迫る…私は寝てなんていられない。歩くしかない。部屋を出て病院の静かな階段へ

 

赤ちゃん頑張れ!お母さんも頑張る!

外の世界は良いもんだよ!出ておいで〜と言い聞かせて歩いた。大きなお腹で足もとが見えないから、慎重に。慎重に。神様お願い‼︎

 

そんな私の行動を見て、察してくれた人がいた。

おだまり子さんだ。

「なんか、最近この名前ウケるの」彼女は言った。

ウケた笑笑

 

小田まりこさんは子宮の病気の手術で、同室に、入院していた。

「私も動いた方がいいのよ」

階段の上り下りを一緒にしてくれた。いろんな話をしながら…とても優しいひと。すごく嬉しかった。

 

夜中まで頑張ったが、甲斐なく、静かに朝はやってきた。

 

赤ちゃんの心音の検査を何度もした。そんなに心配されているんだ。大切なのはこの子の命だ。

翌日午後に手術が決まった。

 

その夜も階段の上り下り。小田まりこさんと一緒に。心強い。とてもとても感謝です。

 

手術の朝がきた。朝食を食べ終わったら、なんか痛い。内臓は連動しているのかー!来たー! 痛い!

 

手術前の検査に行かなければいけない。看護師さんが迎えにきた。もう痛くて歩けない。車椅子に乗せられた…痛い痛い。遠のく痛み。お願いまた来て。

ちゃんと痛みが来てくれる。神様感謝。

検査中も痛み…心電図は無理そう。全く検査が進まない…

「これ陣痛でしょ。手術するの?これは手術じゃないでしょ…」検査技師さんが呟いてた。

 

どこでどうなったのか?忘れたが手術は回避した。小さな部屋に寝転んだ。痛い痛いと大声を出していた。私はこういう時、こんなに声出すんだな〜と思った。静かに耐えられないタイプらしい。

「台風が来るから、分娩台が大混雑でギリギリまで分娩台には乗れないからね!」とのこと。台風が来ると陣痛が来る???看護師さんは当たり前のように私に告げて去っていった。

声の出しすぎで、喉カラカラ、水が欲しい…看護師さんは大忙しでかまってくれない…来るはずの夫も来ない…

そう立ち会い出産のはずなのに。

これまたママ友情報で

陣痛の時、とにかく腰をさすって貰ったり、お世話して貰うと良いから、立ち会いにしておくべき!と。分娩台の上まで行ったら必要無いけど、その前に必要とのことだった…それは…今でしょ!

 

看護師さんがきてくれた

「ご主人立ち会いよね?電話しても出ないのよ…」

 

「水ください」が言えた。もうそれだけでいい。

 

「頑張れ〜」たまに看護師さんが見に来てちょこっと腰をさすってくれる。手当てとはよく言ったもので、楽になる気がする。

 

夫は何で来ないんだろう…こんなに役に立ちそうな日に…