non-biri56のブログ

子育て修了。夫とは平和的別居中。人生後半突入。思い出記録。

ふたりめは普通分娩がしたい!

 

1998年10月 出産予定日はもうすぐ

最後の検診日の思い出。

 

私は待合室で長かった10ヶ月を思い出していた。

○病院探し

○何も胃に入れられなかったあの時期。

全くタイプが違った。ひとりめは味覚異常と産むその日まで日に数回の吐き気が来たが、ふたりめは極度の吐き気で何も口にできなくて、体重も減ったが、パタっと終わり、安定期に入るとなんでも食べられた。味覚異常もなし!

マタニティスイミングの神の手コーチ。

○夫にアッタマキタ💢事件。(これ後で書こう!怒りは何年経っても忘れないものである‼︎)

 

色々あったなぁ。

 

帝王切開ではなく、普通に産みたい!これが私の望み。

 

痛みは、先がいい。麻酔も怖い。

今いちばん大切な息子のために早く退院したい!産んだ後はすぐに歩きたい!産んだら、すぐに目を合わして、触りたい!

 

帝王切開してから4年経っていれば、普通分娩できる。私はそう思っていた。

出産に関してママ友情報がたくさん耳に入り、理想的な病院で産もうと思った。

綺麗な個室病院 出産後ご馳走付き病院。

初診料をあちこちの病院に支払う事になってしまった…あの頃、妊娠は病気ではないから、健保は適用されなかった気がする…

「うちの病院は帝王切開経験のある方は帝王切開になります」

これが全ての病院の答えだった。子宮破裂が怖いらしい。

親切な先生が、諦められない私に

「子宮の縫い方がアマイと危険なんです。縫い方がわからないから、無理なんです」と教えてくれた。

私は間違えていた。理想的な病院ではなく、理想的な出産がしたいのだった。

 

それを聞いて、息子を産んだ病院へ。

どんな縫い方かわかるのは野田先生だけ!

個室でもない、ご馳走もない古い総合病院だ。

ラッキーなことにまだ野田先生が診療していた!

 

野田先生は

「私がお腹をきちんと縫ってあるから、大丈夫です。普通分娩は可能です」

希望通りの答えだ!あきらめないで良かった〜

出産後 知ったのですが、もうすぐ野田先生は定年退職とのこと。

ギリギリセーフでした〜 超ラッキー‼︎

綺麗な個室なんていらない!ご馳走なんていらない!

野田先生よろしくお願いします!

 

 

そして、最後の検診日である!

野田先生から告げられたのは

 

母体が疲れていて、胎盤がもうボロボロになっています。赤ちゃんに危険があるから、このまま入院してください。

驚いた。

 

そう言われても、4才の息子が気になり、一旦帰らせてください!とお願いし

 

予定より長く家を空けるための準備をした。

そうそう、この日、夫は突然お皿を洗ったり…家事参加してたっけ。息子は不安気な顔。くっついて離れない。私が泣きそう。

 

でも、ひとり急いで病院へ

初めて息子と離れる…涙が出た

 

入院。

赤ちゃんの心拍を何時間かおきに何度も検査。

陣痛促進剤の服用。

痛くなってきた。

薬はすごい。薬でこんなコントロールも簡単なのね。初めての陣痛。こんなに痛いんだ。でも嬉しい。でも痛ーい。痛みが遠のく。また痛ーい。そして遠のく。遠のく。遠のく。

あれ?あれ?

陣痛は消えてしまった。

 

階段を上り下りしたら、陣痛が来て、あっと言う間に生まれた!と夫の母から聞いていた。

いざ 階段へ❗️

 

明日陣痛が来ないと 赤ちゃんの安全のために帝王切開するしかないと言われている。

 

逆子も頑張って治したのに…お腹切りたくない…

 

私は逆子体質のようで…ひとりめ同様、この子も逆子になってしまった。仕事は辞めていたので、息子が幼稚園に行っている間にマタニティスイミングに通うことができた。

そこには神の手を持つコーチがいる。お腹を触って赤ちゃんの様子がわかる。

あなたは左周りね。

あなたは右ね。

何でわかるの??不思議過ぎる。

コーチが水の中で母体を回転させる何度も何度も。側転のような感じで。耳に水がジャボジャボ入るが、そんな事気にしてられない。

逆子のいる母達はみんな必死!

 

9ヶ月に入った頃、

スイミングが終わり、水からあがった時、お腹の中が少し動いた気がした。

水の中では体が軽く、とても楽である。束の間のイルカ気分…トドに戻った時は、ツラい。

宇宙飛行士ってこんな感じかな〜と毎回思った。引力強すぎ〜

余談だが

平泳ぎは骨盤が緩むから妊婦は絶対NG! ドルフィンキックが良いらしい。

 

検診で、頭が下に戻った事を確認。

私はものすごく安堵した。と同時に飛び上がりたいくらい嬉しかった!

この喜びは夫とは共有できなかったのを覚えている。帰って報告しても「それは良かったね」とサラッと言われた。飛び跳ねろとは言わないが…

まあ、わかって貰うのは無理だろう。そもそも子宮を持っていない生き物だ。

 

そんな大喜びの検診の次の検診日にまさかの

胎盤ボロボロ宣言…気持ちは急降下だ…